〈人民戦線実践論









資本主義から社会主義へは歴史科学の必然性である。必然には偶然が伴う。必然と偶然は絡み合いながら進む。しかし最後は必然性に収れんされる。マルクスが説く社会主義と人民革命に関するその歴史的展望を正しく認識しよう!

現代資本主義世界は混迷を深めている。それに変わる社会主義もまた混迷から脱出への転換期にある。歴史は資本主義から社会主義へ、この必然の道をめぐって歴史的に経過しつつある。

 この歴史の必然性について、マルクスは早くから予言していた。それが一八五一―五二年に執筆した『ルイ・ボナパルトのブリュメール十八日』である。そのなかでマルクスは「ここがロドスだ、ここで跳べ!ここにバラがある、ここで踊れ!」というよく知られた寓話を用いて書いた有名なつぎの一節をわれわれはよく理解し、深く認識しなければならない。マルクスはこのなかで社会主義の運命について、つぎのように主張している。

 (一)人類の歴史をしっかり見よ。見ればわかるとおり、それは原始共同体社会が終って国家と権力が出現した以後は、対立と抗争、戦争と内乱、革命と権力闘争の歴史であった。そしてその権力と革命そのものは常に短命でつぎつぎに政変が起きた。つまり戦争と連続革命、連続政変の世界であった。

 (二)こうして歴史は人類世界に、対立と抗争、戦争と内乱、革命と権力闘争に終止符を打つため、最後の革命としてのプロレタリア革命(人民革命)を日程に乗せた。プロレタリア革命によって人類の前史は終わり、階級対立と階級世界は消滅し、人類世界は挙げて大宇宙との闘いに前進する。

 (三)プロレタリア革命の運命は、大宇宙の運動法則と同じように、ただ一直線ではなく、あくまで紆余曲折と苦痛を伴う経験(偶然)を通じて到達すべきところに到達する。歴史は人間が作る。そしてどんな事情があろうとも、歴史は必然であり、歴史時代そのものが、偶然を通じて人びとに「これでよいのか、さあどうするのか」と問いかけ、迫り、決起を促し、人間は歴史の要求にもとづいて行動する。このとき大衆を領導する先進的で前衛的集団(党)の出現は歴史の要求として必然であり、科学的法則として必ず歴史がこれを実現する。

 社会主義と人民革命は歴史の必然である。