2016年(平成28年) 12月25日付 448号


2016年は資本主義の終焉(水野和夫)を歴史的に証明した1年であった。
事実を冷静に見つめよ!

われわれは物事を見つめ、判断する場合、必ず哲学・科学的世界観、つまりは演繹的、俯瞰的に見つめ判断しなければならない。そして具体的には、万物を支配している、エネルギーの運動法則の産物、その現象たる歴史時代の産物としてとらえ、見つめ、そして判断する、ということである。哲学的には「存在が意識を生み出し、その意識が存在を支配していく」という原理であり、その出発点としての存在こそ、その時の歴史時代なのである。
 だからわれわれは2016年を語るとき、まずはこの年の歴史時代から出発せねばならない。
 現代の歴史時代とは何か。それは世界は無重力の時代であり、漂流する時代であり、大衆の怒りがいたるところに爆発している時代である。その根底にあるのは資本主義という欲望資本主義に憑かれた人間たち、モラルなき利益至上主義に蝕ばまれた世界、この政治・経済・社会制度が生み出す必然の産物としての抑圧と生活苦、失業と貧困、格差社会の拡大と前途への不安、である。この現象と原因については水野和夫氏の著作『資本主義の終焉と歴史の危機』(集英社刊)が説いている。つまり歴史は人類社会はここからの根本的転換期に到達しているのであり、人類社会は永遠に存在し続けるために、原始社会から奴隷制へ、そして封建制から資本主義へ、こうして次の時代たるコミュニティー共同体へと変わらなければならない時代に到達しているのである。歴史は変化を求めて爆発している。
 これは哲学・歴史科学の必然の法則である。この必然性が、人類社会最後の帝国主義国家たるアメリカ帝国主義の一極支配を終わらせた。その結果ついに世界は重力を失い、無政府状態となり、バラバラになり、必然的に、人間欲望の自由主義の国家形態たる民族主義と無差別テロが爆発しているのである。
 今日、全世界に吹き上がる対立と抗争、内乱と暴動、国家間の紛争と非難合戦などはみな、すべては歴史と民族主義の爆発である。民族主義が形や姿を変えて、宗教対立となり、経済紛争となり、国境紛争となっている。しかし歴史が証明しているとおり、民族主義に未来はない。歴史が封建制の遺物としての民族主義を拒否するのである。それは、民族主義の典型であったヒトラーと日本軍国主義の歴史が明確に証明している。
 そして特筆しておかねばならないのは、現代ヨーロッパを大混乱と動揺に落し入れている難民問題である。内戦が続く中東、シリアなどからヨーロッパに殺到する難民・移民は今年までに6000万人となり、第二次世界大戦以来の最大の危機と呼ばれる事態となっている。それが欧州連合(EU)内の各種の矛盾と結びついてヨーロッパの危機を生み出している。
 平和と生活と身の安全を求め、祖国と故郷を捨て、流浪の民となって、当てもなく、これだけの多くの民がさ迷うような時代は今までなかった。ここに現代資本主義の政治的危機がある。もはや現代資本主義に人類を豊かにする能力はなくなったのである。ここにも歴史の転換期を見ることができる。すべては『資本主義の終焉と歴史の危機』(水野和夫)という経済上の土台が、このような政治的・社会的危機を生み出しているのである。
 すべての出来事と現象は歴史の必然性とそのときの歴史時代の産物である。
 以上の歴史観からわれわれは改めて、2016年度に発生した、資本主義の終焉を象徴する大事件を取り上げて論ずることにする。


2016年6月、英国の国民投票によるEU(欧州共同体)脱退はヨーロッパ(全世界)に強い衝撃をあたえた。これは英国民の反乱であり、現代資本主義崩壊への狼煙となった!

 毎日新聞社刊『週刊・エコノミスト』8月9日―16日号は特集を組み、「世界の危機、分断と反逆」、「世界に広がる国家の分断」という大胆な見出しで、現代の世界に発生している各種の大事件(世界に広がるテロとの戦争、英国のEU離脱、アメリカ大統領選挙におけるトランプ旋風)などをとりあげ、これはまさに世界の危機であり、国家の分断であり、国民国家の崩壊であると断定。世界のリーダーたちは今こそこの危機に正面から対応しないと取り返しができないことになる、と警鐘を鳴らした。
 まず表紙は色彩豊かに次の活字が大きく踊っている。
 「世界の危機、分断と反逆」、「世界に広がる国家の分断」、「既存通貨への不信、ビットコインの急騰」。
 そして世界に衝撃を与えた英国の欧州連合(EU)からの離脱問題についてはつぎのようにいう。
 「英国経済は2008年のリーマン・ショック(世界的金融危機)からは着実に回復した。しかし、企業収益は好調な割には賃上げは進んでいない。反面、ロンドンの住宅価格は、世界の投資マネーの流入で、リーマン・ショック前よりも、3割近く高い水準に上昇している。そしてイングランドなど地方の景況は低迷しており、英国各地にさまざまな歪みを生み出してしまった」と。
 そして東欧などからの難民流入にまつわる公共サービスのただのり論などが噴出し、国民は諸悪の根源をEUの一方的な強制政策にあると、イギリス民族主義をかきたててしまった。
 こうして問題の本質はEUとの対外的な関係というよりも、新自由主義的(グローバリズム的)経済政策によって生まれた国内問題、つまり英国内部の問題、国内の新しい矛盾の爆発(大衆の反乱)が根底にあると断定する。
 つまり、外交問題とは内政問題であり、外交上の決着は内政問題が左右するという、哲学的内因論の法則が貫かれていることを論じているのである。
 こうしてこの特集は最後に「やせ細る中間層の怒り、世界に広がる反グローバル化」という大見出しのもと世界中のあらゆる国と地域に分裂、分断、反逆が生まれ、世界は危機に至っている、という。
 「世界が分断と反逆の渦に包まれている。その先頭集団を走るのは英国と米国である。英国はEU離脱を通じてヨーロッパに反逆し、米国ではトランプ旋風が吹き荒れ、分断と反逆は世界各地に広がっている。ヨーロッパ(EU)各国はみな国内に右翼民族主義政党が反EU(EU離脱)運動を展開、その勢力は拡大している。そしてそこに共通しているのは大衆の怒りや不満の矛先が、既存の古い政治体制、政治勢力(エスタブリッシュメント)への不信と怒りと反逆にある」という。


2016年11月8日のアメリカ大統領選挙の結果は、歴史的大逆転によってトランプ氏が勝利した。これもまたアメリカ国民の反乱の結果であった。「そして、アメリカは消える」(落合信彦)のであり、これもまた「資本主義の終焉」(水野和夫)の証明である!

 (一)その結末。
 女性初の大統領をめざす前国務長官のヒラリー・クリントン(69)と不動産王でアウトサイダーの異端者といわれたドナルド・トランプ(70)の対立であったがトランプの圧勝であった。
 当初はトランプの人間性(その過激性、品格、暴言)などで不利とみられていたが、まったくの逆転でトランプの勝利となった。
(二)その原因。
 アメリカ国民、特に白人の青年層、中産階級の「反エスタブリッシュメント」(政治的支配層への怒り)、ワシントン権力の反庶民政策による失業、貧困、格差拡大、前途への不安という社会現象が大きな雪崩となってトランプに行ってしまった、のである。大衆の反乱が、六月に起こって衝撃を与えた英国のEU脱退につぐアメリカの大衆的反乱となった。
(三)世界各国の反響。
 共通しているのは英国とアメリカという二大帝国であった国がそれぞれ内乱を引き起こしたということのなかに、世界の危機、大混乱、そして世界は漂流する時代になった。そしてこれは一種の革命である。
(四)朝日新聞は十一月十日付で特集を組み、「世界秩序どこへ」、「外交・経済崩壊の危機」と題して、資本主義制度そのものの危機を恐れる論評を展開した。
(五)最近、作家で国際ジャーナリストの落合信彦氏が「そして、アメリカは消える」(小学館)と題する著書を出し、大変注目されている。落合氏は、高校卒業後アメリカのオルブライト大学、テンプル大学大学院で国際政治学を学び、国際ジャーナリストとして活躍している。ここで彼は何を言っているのか。その要点を紹介したい。
 現在のアメリカは、世界中から笑われている。特に今まさに繰り広げられている大統領選挙は笑いを誘う。ヒラリー対トランプ? 彼らの演説を聞いていると、歴史や政治哲学も知らず、ただ相手の悪口を言うだけのガキのケンカにすぎない。どちらが勝つにしても、アメリカの崩壊はまぬがれないだろう。
 現在の世界状況を見ると、ジャングルという言葉が当てはまる。超大国だったアメリカは世界の笑い者となり、移民たちの世話をしながら経済は破綻しようとしている。
 今は「アメリカが崩壊すれば、世界がジャングル化する」という状況だ。
 長年、世界の警察官として地域紛争や戦争を止める役割を果たしていたアメリカは経済的、軍事的、外交的にもトップ中のトップだった。だがその「大国アメリカ」はもはや消えてしまった。経済はガタガタで多額の借金に苦しみ、中国やロシアがアメリカを戦争に引きずり込む訓練をしていても、戦争を嫌うオバマは何の反応も見せない。アメリカは引きこもり状態に入ってしまったのだ。


結 論

 以上の諸情勢を知れば次のような結論が明確になる。
 つまり現代の歴史時代とは何か、という時代認識の問題である。それは、アメリカの世界支配は終わり、世界には帝国主義国家は存在しないという歴史時代になった。
 その結果、世界は無重力の時代となり、至るところに民族主義があふれ、世界中に対立と抗争、戦争と暴力、テロと内乱、あらゆる犯罪があふれ出す状況となった。まさに世界は無政府状態である。歴史は破壊のなかから建設がはじまる。つまりこうした資本主義は終わり、次の時代たるコミュニティー共同体から社会主義へと前進するのである。歴史は永遠であるために変わり続ける(福岡伸一)。
 最近、作家で国際ジャーナリストの落合信彦氏が「そして、アメリカは消える」(小学館)と題する著書を出し、大変注目されている。落合氏は、高校卒業後アメリカのオルブライト大学、テンプル大学大学院で国際政治学を学び、国際ジャーナリストとして活躍している。ここで彼は何を言っているのか。その要点を紹介したい。
 現在のアメリカは、世界中から笑われている。特に今まさに繰り広げられている大統領選挙は笑いを誘う。ヒラリー対トランプ? 彼らの演説を聞いていると、歴史や政治哲学も知らず、ただ相手の悪口を言うだけのガキのケンカにすぎない。どちらが勝つにしても、アメリカの崩壊はまぬがれないだろう。
 今の大統領選で必死になっている連中はただの漫才師にすぎないと私には見える。互いに中傷し合って自分のことしか考えていないようだ。そんな人物が大統領になったら、アメリカは今以上にめちゃくちゃになってしまうだろう。
 ヒラリーはメール問題でFBIや国務省に追われているし、トランプは政治や外交、歴史などはまったく知らない。教養や品格もまったくない。私はかつて彼にインタビューしたことがあったが、その1週間ほど前にイギリスでサッチャー女史にインタビューしたので、トランプ氏の話もさぞかし深い知識と見識に包まれているだろうと期待していた。ところが会ってみるとカネと不動産の話ばかりで社会情勢や政治、歴史、彼の人生哲学などについて聞こうとしてもまったく反応しない。そんな相手にインタビューするのは時間の無駄と思ったので8分ほどで止めてしまった。
 オバマは2009年1月20日に大統領就任演説を行ったが、48年前のケネディの演説とは天と地の差だった。
 彼は選挙中「チェンジ」という言葉をよく使ったが、大統領になってからそのチェンジを実践した。貧困層には生活保護を増やし、イリーガル(不法移民)に運転免許を出したり教育費を補填したりして、保険のない移民には特別措置などを行った。オバマケアは結局、そういう貧困層を助けるために作られたものだ。
 またオバマは裕福な国民や中産階級に重い税金を課し、オバマケアを一応、現実のものとした。選挙中から彼は「アメリカの格差社会を直すには、富の配分を変えなければならない」と言ったが、それを実行したのである。しかし、政府支出は膨らむ一方になった。今の日本と似ている。
 結果は中産階級の崩壊だった。多くの国民が職を失い、ホームレスになったり自殺したりして社会問題になっている。
 アメリカは確実に格差経済になりつつある。金持ちはカネにしがみつき豪勢な邸宅に住む。中産階級から脱落した人々は下層階級となる。それもこれも税金を中産階級からしぼり取ったオバマに責任がある。しかし、彼は責任など取らない。責任という言葉を知らないのではないか。
 現在の世界状況を見ると、ジャングルという言葉が当てはまる。超大国だったアメリカは世界の笑い者となり、移民たちの世話をしながら経済は破綻しようとしている。
 今は「アメリカが崩壊すれば、世界がジャングル化する」という状況だ。
 長年、世界の警察官として地域紛争や戦争を止める役割を果たしていたアメリカは経済的、軍事的、外交的にもトップ中のトップだった。だがその「大国アメリカ」はもはや消えてしまった。経済はガタガタで多額の借金に苦しみ、中国やロシアがアメリカを戦争に引きずり込む訓練をしていても、戦争を嫌うオバマは何の反応も見せない。アメリカは引きこもり状態に入ってしまったのだ。


決定的時期に決定的役割を果たすものこそ、物質的な力としてのコミュニティー共同体であり、それは東日本大震災という歴史が生きた証明として生み出している。歴史に学べ!

 2016年6月30日付朝日新聞は「海を取り戻す共同体」「漁協主導の共有船方式」「金持ってる者だけが生き残るなど許されねえ」という見出しのもと、岩手県・宮古市の重茂漁業協同組合での出来事をつぎのように報じている。
 今春の漁協総代会。組合長の伊藤隆一(77)は、震災で抱えた7億9千万円の特損が今年度中に消える、と胸を張った。
 売上高は震災前の8割だが、1人あたりの生産額では以前の水準を上回る。組合員は平均57歳、県平均より8歳若い。岩手の漁協で一番元気、とされるゆえんだ。
 組合員403世帯のうち88の家が流され、漁協所属の船814隻は98%が消えた。
 震災直後、伊藤は漁師ほぼ全員を漁協の大会議室に集めた。床にあぐらの約400人に漁続行を宣言。船の共同利用を提案する。
 「金は何とかするから、秋田や山形で中古船を集めてくれ。それを皆で使おう」
 ワカメも、ウニやアワビも、各自が船を持ち、個の才覚で水揚げを競うのが漁師。数人で1隻、収穫は等分なんて誰もが初めてだ。蓄えで新船を造れる仲間もいたが、組合長は抜け駆けを認めなかった。
 「金持ってる者だけが生き残るなど許されねえ。ここで暮らすか、出ていくか」。思い定めた伊藤の迫力に、異論は出なかった。
 天然ワカメ漁が始まる5月までに、70隻の船を確保した。水産庁の造船支援も始まり、11月のアワビ漁では2人に1隻に。ワカメもアワビも、震災前のようにとれた。震災から2年で船が行き渡り、それぞれの水揚げを収入とする本来の姿に戻った、と。
 これがコミュニティー共同体であり、共同体の力である。そして歴史がこの共同体を作り出したのである。同時に共同体こそが人民大衆の生きる力であり、ここに歴史の必然性があり、歴史は到達すべきところに必ず到達する!


広がる「コミュニティー共同体思想」!

 2016年11月25日付読売新聞に、青山学院大学教授・会田弘継(あいだひろつぐ)氏が「格差解消のカギ、共同体主義」との一文を掲載している。氏は次のように主張する。
 米大統領選で共和党のドナルド・トランプ氏が勝利した背景には、多様な価値観を認めるか否かをめぐる米社会の亀裂がある。……
 さらに経済のグローバル化が彼らに追い打ちをかけた。製造業が生産拠点を新興国に移し、工場で働いていた彼らは職を失った。……
 心の中に不安や不満を抱える彼らに対して、政治やメディアをはじめ、エリート層は目を向けてこなかった。……
 ではどうすればよいのか。ヒントになるのが、米国の政治学者ロバート・バットナムの唱える「共同体主義」の考え方だ。……
 村落、家族、企業といった単位で、互いに弱い立場の人に寄り添う気持ちを持ち、力を合わせて生きていく。こうした新しい発想を取り込まないと、二極化は解決に向かわないだろう」と。
 岩手県・宮古市・重茂漁協の「共同体」結成という実践活動で、そして今回、会田弘継氏の学者による理論活動で、つまり理論と実践の両面から共同体思想が広がっていることに、歴史の前進と発展を見ることができる。
 歴史は前へ、前へと進んでいることに注目しよう!


結 語

 ▼われわれの未来展望!

 われわれはすべてを哲学・歴史科学的世界観に徹するよう呼びかける。われわれは一貫して次のような哲学・科学的世界観、歴史科学観を提起する。
 ①人類とその社会は永遠の過去から永遠の未来に向かって運動し、発展し、爆発し、収れんされつつ前進していく。そのエネルギーは人間の生きる力であり、その物質的表現としての生産力である。
 ②生産力の発展がその度合いに応じて生産関係としての人類社会(国家)を作り出していった。それは最初の原始共同体、次の奴隷制、封建制、資本主義制、そして社会主義へと一貫して生産力の発展が生産関係(国家)を変化させていった。これからもそうなる。
 ③物理学が証明しているとおり、すべての生物は環境が作り出していく。人類もまた環境の産物であり、進化していった。環境が人間を変えていく。新しい環境と新しい社会は新しい型の人間を作り出していく。
 ④人類の歴史を見ればわかるとおり、一つの支配権力、一つの国家形態が永遠であったことは一度もない。歴史は常に運動し、変化し、発展し、転換して次々と新しい時代を作り出していった。そして歴史を見ればわかるとおり、変化は静かで一直線ではない。爆発と収れんは歴史法則である。歴史は必然を持って前を目指すが、その過程では常に偶然が伴う。偶然は必然のための産物であり、偶然は必然のための糧である。そして必然の世界とは人民の人民による人民のための世界であり、より高度に発展したコミュニティー社会である。歴史は到達すべきところに必ず到達する。
 ⑤コミュニティーとは何か。人民による人民のための人民の世界とは何か。それは国家、社会、生産活動の運営目的を、最大限の利益と利潤追求のみに注ぐのではなく、すべてを人民の生活と文化水準と社会環境の安心・安全・安定のために注ぐ。
 ⑥生産第一主義、物質万能主義、拝金主義、弱肉強食の国家と社会ではなく、人間性の豊かさと人間の尊厳と人間としての連帯と共生の国家と社会にする。
 ⑦金と物がすべてではなく、人間の心と自然の豊かさが第一であり、姿や形だけの美しさではなく、働く人びとの生きる姿と心の美しさが第一であり、一人だけで急いで先に進むのではなく、遅くてもみんなが一緒に進む。
 ⑧人類とその社会は生まれたときから環境の産物であり、歴史的なものであった。環境が変われば人類とその社会も変わる。国家と権力が変われば人類社会は変わる。
 ⑨そのための力こそ、すべてを人民のための・人民による・人民権力であり、その具体的表現たる人民評議会である。
 ⑩人類が最初にはじめてつくった社会は、原始的ではあったが、そこにはまさに共同と共生と連帯の人間的社会があった。そしていくたの回り道をしたが、その間により大きくなってもとに帰る。つまりより高度に発達した近代的コミュニティー国家と社会へ。ここから本当の人間社会、人民の社会が生まれる。こうして人類は総力をあげて大宇宙との闘い、新しい闘い、宇宙の開発と開拓の闘いに進軍するであろう。