〈最近の人民戦線の
重要基本文献集










 歴史科学はいまやすべての道が人民民主主義にもとづく人民の世界を求めている。二十一世紀は人民と人民戦線の時代である。歴史がそのように求めれば求めるほど、独占と帝国主義はそれに逆らい、自己支配を維持するため新右翼主義、新民族主義、新しいファシズムをめざしていっそう反動化する。故に人民と人民戦線は自己の隊列を整えて闘う以外にない。ここに勝利の道がある。この運動と闘いの旗じるしは次のとおりである。

 (一)地球上のすべてにおいて、人類社会において、何よりもまず、人間としての尊厳を確立し、人間性を打ち立て、権利と自由と民主主義にもとづく連帯と協力と共有・共同の社会を実現する。人類の未来は新しい型のコミュニティ社会である。

 (二)そのための大前提こそ国家と権力を人民の手に移すことである。すべては権力(の本質)が決定する。最大限の利潤のみを追求する独占的財閥と帝国主義の権力と国家を破壊し、人民権力と人民政府を樹立する。

 (三)人民権力と人民政府樹立の母体は人民戦線である。人民戦線は独占的財閥と帝国主義支配に反対するすべての勢力(労働者、農民、非独占的企業家、中小商工業者、文化知識人、学生・青年・女性)の結集体であり、その政治勢力である。

 (四)人民権力の基本構造は、地域別、産業別、各層別に組織され、構成された人民代表による人民評議会、人民委員会であり、ここにすべての権力(立法、司法、行政)を掌握させる。

 (五)人民評議会と人民委員会はその機能実現のための行政機関を執行するとき、必ず「生活と権利、自由と民主主義、独立と平和」の実現。「人としての権利と自由と尊厳の確立」。生産活動においては連帯と共同のもとでの社会的競争。「経済的真の平等、政治信条の自由、批判の自由と行動の統一」の実践。「内容の独裁、方法の民主主義」という作風を実行する。

 (六)このような人民権力は天から降ってきたり、地下からわいて出てくるものではない。それは運動と闘いと実践のなかから生まれ、敵権力と併行して成長し、転化する。故に人民戦線運動における基本的勝利とは「人民闘争、人民戦線、人民権力」であり、この基本的勝利ぬきには真の勝利、最終的勝利はない。

 (七)そのための戦略、人民戦線戦略とは何か。それはいっさいの運動と闘いの根本目標、根本原因を権力問題として闘うこと。そのために徹底した外線作戦を展開し、統一戦線を形成して敵を包囲すること。そのための基本認識と基本スローガンを「生活と権利、自由と民主主義、人間の尊厳、人間性の確立と擁護」におく。この基本思想のもとに共通の敵に対する共同の闘いとして進めつつ、あくまでさきの「基本的勝利」を追求する。目前の勝敗の度合いはこの「基本的勝利」の度合いが決定する。

 (八)そして人民戦線戦術とは何か。人民のいっさいの諸要求(経済的、政治的、思想的、社会的、歴史的)実現の闘争(運動)形態は、情勢と条件と力関係のなかから生まれるものであり、それは集会とデモ、大会と宣言、声明と決議、宣言と街頭行動、ストライキと実力、敵権力への包囲と圧力、行動隊と突撃隊などの展開である。

 (九)人民戦線運動の合言葉はつぎのとおりである。
 ◎人民戦線とは人民による、人民のための、人民の世界(権力、政府、社会)をめざす運動と闘いである。
 ◎人民戦線とは独占的財閥と帝国主義的支配に反対するすべての勢力の統一戦線であり、「批判の自由、行動の統一、政治活動の自由」という人民民主主義的団結と統一体である。
 ◎人民戦線とは真の人間性、真のヒューマニズム、真の人間愛にみちた集団であり、人民権力、人民政府の母体であり、われわれの国家である。
 ◎生活と権利、自由と民主主義、独立と平和、人間性と人間の尊厳をめざす人民闘争、人民戦線、人民権力万歳。

 (十)人民戦線的世界と人間像はつぎのとおりである。
 ◎国家・社会・生産活動の目的を最大限の利潤追求のためにするのではなく、すべてを人民と人間の豊かさのためにする。
 ◎生産第一主義と物質万能主義ではなく、人間性と人間の尊厳を第一にする。
 ◎金と物がすべてではなく、人間の心と自然の豊かさを第一にする。
 ◎着物や建物の美しさではなく、働く人びとの生きる姿の美しさを第一にする。
 ◎一人だけ自分だけが急いで先に進むのではなく、遅くてもみんなといっしょに力をあわせて進む。
 ◎存在(環境)が人間(の心)を決定する。存在(国家と権力)を人間(人民)のものにせよ。ここに人間性善説が最終的に勝利する。